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katachi ceramic studio info & daily

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c-コレ№??

以前ここで「勝手にカップコレクション」という
シリーズものをやっていたのを覚えていてくれる方が
いますでしょうか?


会員が作ったカップ作品の中から
コレクション登録をさせてもらうというもので


選ぶ基準は
多くの人に参考になる技法だったり
お人柄があらわれているものだったり
キラリと光る個性だったり
文字通り勝手でした(笑)


最近窯から出た作品の中に、
「これはどうやっているんですか?」と
質問を受けることが続き
そう言えば、昔はコレクションをやっていたわね~と
思い出したのです。


しかし、あまりに久しぶり過ぎて
コレクション番号がどこまできているのかが不明に。

(「c-コレ」という「カテゴリ」内を見ると
№10で止まっているのですが、絶対もっとあったはずなので)



次回のコレクションまでにはちゃんと調べておくので
今回そこは許してねー
ってことで

№はわかりませんが
久々のc-コレです!




C-コレ№??
水曜日午前会員Mさん作 「シャビーカップ&ソーサー}



c-コレ№??_d0133128_20531456.jpg













土:大島耐火・半磁器
成形:手びねり
装飾:しのぎ、ベンガラ
釉薬:乳白結晶


コメント:
いつも圧倒的な個性が光る、Mさんの作品。

よく、「陶芸と言ったら、ロクロ成形か手びねりか?」
というようなことを聞く人がいますが
そんなときおぢは
「それは手段であって、目的ではないのでどちらでもないかと・・ごにょごにょにょ」
となってしまいます。

その人がこういうものが作りたいという思い(目的)が大切なのであって
手段が先にくるというのは、違うと思うので。

その点、Mさんの作品は
ロクロで作ろうが手びねりだろうが
最終的にMさんの色になっていて
その話を体現してくれます。


作り方としては
土は、強度とやりやすさを考えて
半磁器土と大島耐火が半々。

手びねりで成形後
カップ、ソーサーともに
しのぎを入れて、仕上げます。


素焼後
錆びっぽい感じにしたいところに
ベンガラをのせて
乳白結晶をムラになるように
吹き掛けをしています。


乳白結晶は、とても面白い釉薬で
薄いと黄色っぽいカサカサ
濃いと白いツヤありマット
さらに濃いとカサっとしたピンクになります。


この作品は
中が白いマットなので使いやすく
外は狙い通りのシャビー感。


1つの釉薬でいくつもの
表情が出ているよい例ですね。






続いては


Cーコレ№??
月曜午後会員Mさん作 「呉須霧コーヒーカップ」


c-コレ№??_d0133128_2113574.jpg














土:赤4号
成形:手びねり
装飾:呉須
釉薬:霜降り


コメント:そのぽってりした印象が安心感を与えてくれるコーヒーカップです。


自然に見える取っ手は
普通に付けてから一週置いて
少し乾いた状態(カタチが変わらない状態)になってから
再度、土を丁寧に足していっています。

それが本体との一体感をうみ
あたたかい雰囲気を醸し出すことに成功しました。


そこに
斬新な呉須の模様。



濃いめに掛けた
霜降り釉が
呉須を良い感じに溶かしてくれて


バランスのよい作品に仕上がっています。


作者は、この組合せをよく使っているのですが
今回ほど
「これは何をかけているのか?」と聞かれたことは
ありませんでした。

おそらく
それくらい
この作品のカタチと、模様と、色が
ぴったり合っていたのでしょう。



以上、
2点とも
多くの方の次につながるカップで
コレクション入りとなりました♪



かたち










by katachi_web | 2015-04-20 21:26 | ● C-コレ
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