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器さん



山ひとつあたためてゐる冬すみれ

今日、行きがかり上、席についてしまった会合で
俳人・神蔵 器(かみくら うつわ)氏についてのお話をうかがいました。

短い話の中
氏の言葉として

「俳句とは、相手(対象)を輝かすもの。
俳句を始めたばかりのときは自分と相手が五分五分だったけれど
長く作っているうちに自分の割合が削れていって
今では自分が一、対象が九」

と、あったのがこころに残りました。

昨日
ハンス・コパー展で
彼の言葉として紹介されていた文章の一節
「わたしはその工程の一部になっていく」
にも、どこかリンクしているような気がして、、、



器さん_d0133128_0224212.jpg



















さらには
7月の益子「ウォーレン・マッケンジー」展での

「窯で焼かれたたくさんの陶器の中で
その後何年も輝いていく作品は
個人を超越し普遍的な経験への扉となる」

を思い出し

相手を後世にまで輝かせることができたら
1は0になる(個人を超越する)のか!
という、勝手な理解にまで繋がりました。


相手を輝かせる。

土の塊を前にして
今までそんなことを思ったことはなかったけれど

それができたら
自分も輝けるのでしょう。

よしっ、まずは
自分9あたりからのスタートだ(←レベル低すぎます)

by katachi_web | 2010-09-06 01:04
<< おやつタイム よかった。 >>