C-コレ№10
昨日、1月末日に焚いた本焼の窯出しを終えました。
そして、出ましたよ。
久々の勝手にカップコレクション入りが!
思えば、このコレクションは
楽しみにしているブログに
“シリーズ”ものが載っていて
「いーな、いーな」と思ったのがきっかけでした。
しかし
その楽しみブログは
最近全然更新がなく、泣くおぢ。(←ここがおぢ?
C C-コレクションを元気に続けて
更新を待ちましょ~ということで(へ?
約2か月ぶり、しかも記念すべき№10をお届けいたします!

C-コレ№10-1(写真 右)
会員 Sさん作 「グラデーションカップ」
土 : 黒土
成型:電動ロクロ
装飾:上部白化粧刷毛塗り
釉薬:鉄赤500
コメント:昨年10月に会員になられたばかりのSさんですが
個性的な大きなコーヒーカップで堂々のコレクション入りです。
実は、色のグラデーションは、釉がけをした本人以外、焼きあがってきて
初めてわかるものです
なぜなら、釉薬を濃く吹いたところは「赤く」
薄く吹いたところは「黒く」なる性質を利用した技法だから。
なので、色の出方を想像しながら霧吹きで釉掛けしていく作業は
技術と集中力が必要だったはず。
努力の甲斐あって、自然なグラデーションとナチュラルな光沢が
美しく仕上がりました。
さらに。
C-コレ№10-2(写真 左)
会員 Iさん作 「しましまカップ」
土 : 大島耐火
成型:手びねり
装飾:茶化粧泥象嵌
釉薬:ビードロ・黄伊羅保
Iさんもかたちで作陶され始めてからは日が浅く、これは
3つ目の完成作品となります。
外側に茶色の線象嵌を入れたことで作品全体がシャープな印象になり
対照的な丸い取っ手と良いバランスを生んでいます。
中はビードロ釉を流し掛け、外側は黄伊羅保釉を薄く吹きました。
伝統的な釉薬がモダンなカタチと上手くかみ合ったカップです。
2つのカップの共通点。
それは、それぞれの良さが上手く引き出されているところでしょうか。
Sさんは、男性らしい“力で引くロクロ”の魅力に、板作りのような取っ手と
黒と赤の強いコントラストが映えていますし
Iさんの方は、丸い取っ手、中の飲み物の色がわかるよう使い勝手を優先させた
配慮で、女性らしい印象。
どちらも持ち味を最大限に活かす作品で、初のコレクション入りとなりました!
