
窯の神様
今日は暑いくらいでした。
そこかしこから
みどり湧きたつ匂い、、、
なつおぢは、毎年この頃になると
友人たちと派手なCDラックを作って
代々木のスタジオ?にプレゼントしたときのことを
思い出します。
その頃は、手に限界があるなんて考えたこともなくて
「何でも作れる!」って気がしてたな。
20キロの土を
「小指で持ってるんじゃない?疑惑」
をかけられたり
工房の、今は作業台のある部屋と
隣の部屋との境の“壁”をぶち抜くために
ハンマーを入れた記憶もあります(笑
昨日
午後のワークショップでお話していて
陶器以外、最近何も作ってないことに気が付いて
自分でもちょっとびっくり。
そこで、今日
撮影会で周りの人が集中している中
あまり関係のない?なつおぢは
「もしもこの先、手がよくなったら
工房1階の正面の壁の高い位置に
小窓を作り、そこにブルーグレーに塗った
梯子を置いて、、、」などと
ひとり妄想してました。
ま。
実際に自分の手で作れるかどうかはわかりませんが
“使うことを考えられるようになった”だけでも
回復傾向にある証拠なので
ちょっとうれしい。
本当に
健康あってのモノ作りだと
実感する今日この頃です。
みなさまもどうかお気を付け下さいませ。
(おぢに言われたくない
さてさて
そして今日は
先日焼いた窯の中から
ちょっと面白い色が出たのでここに
ご紹介してしまいます。
“カップ”ではないので
C-コレではないですが
なかなか出ない色なので。
じゃん。

って、これじゃなんだかわからないかな?!
一応、器の内側のアップです。
まだご本人が実物を見ていないので
楽しみにしておいた方がいいかと思い
全容は載せないことにしました。
でも
まるでこのアゲハの羽のような模様
すごいと思いませんか?
「油滴天目」と言って
昔からお茶茶碗では珍重される色です。
作品の厚みや釉薬の厚み
窯の中の位置、、、、
いろいろな要素が揃わないと出ないので
狙ってもなかなかでません。
まさに、化学反応による
偶然のなせる業なのです。
こういうことがあると
陶芸はやめられなくなりますね(笑
実は、おぢも
ずっと以前から出したい色があるのです。
それは、薄い、それでいて深みのある紫色。
光沢がありすぎず、なさすぎずで
主張しないけど
存在感がある、みたいな。
もう何年もテストピースで
試行錯誤を続けていますが
どうもピンとくるものがあがりません。
一番最近のテスト結果はこんな感じ。

あ、粒入りの土でテストを出してしまったので
アップだと少し気持ちが悪く感じる方がいたら
ごめんなさい。
さらに、イメージしている色とはまだまだ違うのです。
でも
今回の窯のようなことがあると
本当、あきらめずにがんばろうと思います♪
窯の神様に感謝m(- -)m
by katachi_web
| 2011-05-08 21:40
