磨き
現在、工房1階の古いトランクの上には
お茶碗が2つ。

右は、いつもの色ですが
左のについては
「何釉なんですか?」と
何人かの方からお尋ねいただきました。
これは
黒土・無釉です(「焼締め」とは言えない)
削り後
小さなスプーンの背で
作品全体を磨きました。
すると、土の表面が圧縮され
泥団子ようにピカピカになります。
縄文式土器の内側が
つるつるしているのは
低温焼成でも丈夫になるように
貝殻などで器の中を磨いたからと言われています。
つまり「磨き」は
ある意味大昔からの人間の知恵でもあるのですが
近年になって
装飾技法として確立されました。
化粧泥を塗ってから磨き
950℃くらいで低温焼成すると
釉薬をかけていなくても
ほんと、ピッカピカの作品ができるのです。
ただし、残念なことに
それ以上の温度で焼くと
この作品のように光沢は失わてしまうことが多いです。
器として使うことを考えたら
高温で焼いた方が丈夫になるのでしかたないですよね。
でももし
土の雰囲気を出したいけど、ザラザラしているのはイヤ、、、
と思っている方がいらしたら
このやり方、ぜひいつかチャレンジしてみてください。
(注:焼成後耐水ペーパー等で磨くこともある)
全体を磨かなくても
例えば
器の外側だけを磨いて、内側は白化粧+透明釉
という組み合わせや
渋い板皿に
釉薬をグラデーションして
無釉(磨き)のところを残すなど
いろいろなアイディアが考えられると思います♪
一緒にココロも磨きたい、おぢ
≪今週のサブちゃん≫

黒ネコちゃんが座るコンクリート台。
ずっと奥に視線を移していくと
その先にはサブちゃんが。
こ、これはもしや!
黒ネコちゃんとサブちゃんのお見合い場面?!
し、しどいわ、サブちゃんったら
おぢというものがありながら
他のネコとお見合いだなんて
許しませんよぅ。
よしっ。
次回会ったら首輪をしてしまいましょう♪
(できるのか???
by katachi_web
| 2013-05-17 23:31
| ● 日々