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ぜあみんせんせい


ブログの更新もロクにできないのに
自分を更新したいと、強く思う今日この頃

みなさまには
お元気にお過ごしのことと思います。


おぢは少し前から
ある事件?に巻き込まれまして(←家業の方で)
ない知恵を絞ったり、ある場所に通ったり
書類作りに追われたりしています。



ここにきて、思ったのは
事件の相手がどうのこうのというより
己の発想を変える時期がきていると
いうことです。


家業のことだけだったら、ここに書くことではないのですが
今日、「それってものづくりに関しても同じかも」と
思ったので、久しぶりの更新に、、、


ただし、
気づくきっかけとなった
おぢの仕事(←陶芸の方)の話を直接出すのは
ご依頼いただいている会社のご事情もあるので差し控えないとです。



代わりに、
世阿弥に関するレポートからの
言葉を書いてみます。


え?世阿弥?
急になんなん?って感じでしょうが
そう、能を確立した、あの世阿弥です。


彼が書いた、能を演じる者への理論書には
「年齢を重ねること」と「芸を深めること」の
折り合い、心の持ちようのヒントがいっぱいなので
手を痛めて以来、たまにお世話になってます。


言葉の原文は、

「年来の稽古の程は嫌い除けつる非風の手を、是風に少し交ふる事あり」


正確な現代語訳は

「(歳を重ねたら)やってはいけないとされてきたことを、やっていいとされてきたことに少し交ぜよ」

となります。

「なぜそんなことをするのか」
という理由としては


「それは、ひとえに観客(使い手)のため」


さらに


「歳を重ねた役者(作り手)のみに許される、自由の境地へ進め」

と続きます。



年を取ることは
普通、自由を失うことだと思いがちです。


今までしてきたことはできなくなるし
記憶力は衰えるし、手は痛いし、、、



でも、確かに
是風に非風を加えて何かをする自由は、
得ている気もします(図々しくなった)


つまり、世阿弥がここで言っているのは


「こうしなければならない」という規範からの自由、

その自由を得ることこそが
歳を重ねてなお
新しいものを作り出すエネルギーにつながる


ということです。



おぢは今日
土の中に、一度焼成した釉薬の破片を砕いたものを
練り込んで、成形している映像が浮かびました。

昔、やろうとして
「窯が傷むからやめて」と当時の勤めていた
工房の窯担当者に言われ、諦めて以来
すっかり忘れていたことでした。


納品先があることに感謝をしつつ

これからは、いい意味でそこに留まらないようにしていこう

そう思いました。


また、
家業の方では、ヒゲをはやしたい

じゃない、

動き過ぎない、ようにしたいと思います。


不安に思っていると
ついついチョロチョロしちゃうから、、、


ま、とにかく
がんばりまーす。



おぢ





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せんせい、病院通いはいつまで続くか教えてよ~?!


看板犬見習い中のテトより






























by katachi_web | 2015-10-19 23:11 | ● 日々
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