前にも書いたけれど
以前から木製アンティークのボウリングのピンを探しています。
「でも思うようなのがなくて、、、だから土で作ろうと思うの」と言っていたら
「全然木製じゃないけど、参考までに」といただきました。
真っ赤なピンとは不思議です。
しかも「8」のマーク入り(「7」ひとつ負けてます?!)
なんて。
実はこれ
ライターでした。
なんだか懐かしい気がするのはわたしだけ?
そうかぁ。
ピンのかたちをしてるというだけじゃなくて
君にはライターという立派なお役目がちゃんとあるのねぇ。
今、工房の壁には東京都美術館で開催中の
「生活と芸術―アーツ&クラフツ展ウイリアム・モリスから民芸まで」の
ポスターが貼ってあります。
そこにある
「役に立たないもの、美しいと思わないものを家においてはならない」
のモリスの言葉
こころに突き刺さるんです。
よく「土にかえす」と言うけれど
陶芸は全く逆の仕事です。
だって本焼してしまったら最後
万一捨てるときには「不燃ゴミ」に分別されてしまうのですから。
わたしが作ろうとしているボウリングのピンに用途はありません。
だからこそ
せめて自分だけでも美しいと思えるものが作れてから本焼しよう
そう教えてくれたこのライターに感謝です。